「空き巣」を含む窃盗侵入には、夜間に忍び込む「忍び込み」や、在宅中の住宅に侵入する「居空き」など様々な手段が含まれます。
それらの手段が最も有効的で、犯罪者が最も活発に動く時間帯が「10時~16時」の午前中から夕暮れ前の明るい時間である事が、警視庁の調べにて判明しています。
窃盗侵入に午前中が好まれる理由としては「最も防犯意識が薄いから」というものになります。
一戸建ての住宅を例に考えると「朝ひと段落してちょっとゴミ捨てに」「庭の整理のために扉を開けっぱなしに」と言った油断が生まれやすいとされています。
住宅に対する侵入の3割ほどが在宅中の出来事です。
プロの犯行では、窃盗の時間も数分で完了してしまうことから、ちょっとした油断が命取りと言えるでしょう。
警視庁の調査によると、最も空き巣被害に遭いやすい住宅は一戸建ての住宅という結果が出ています。
一戸建ての住宅は侵入経路として悪用されやすい“窓”が多く、加えて階層も大抵の場合が2階建て程度の高さになっていることが原因してるのです。
他にも「空き巣に狙われやすい家」には様々な条件があります。
時間帯を抑えると同時に「見えづらい」「わかりにくい」と言ったキーワードを意識しながら、空き巣に狙われやすい家の特徴も抑えておく必要があるでしょう。
空き巣を行う際、最も用いられる「ガラス破り」と言う手段は、侵入手口の中でも比較的小さな音しか出ないものになります。
駅に近い物件は人の行き来も多く、電車の通過音で多少の騒音なら簡単にかき消されてしまうことから、空き巣被害の認知が遅くなってしまうでしょう。
一人暮らしとなると、駅から多少離れた物件に住むことも選択肢として珍しくありません。
閑静な住宅街なら派手な空き巣は行えませんが、そもそも人目につかないような場所では“ピッキング”などの、普段は人目が一番気になる手段で侵入されてしまう可能性が高まってしまいます。
空き巣の最も多い手口は無施錠です。
特に一戸建て住宅における無施錠での侵入は「46.4%」を占めており、一般的に想像されるガラス破りなどの器物を破損させて行う侵入より10%近くの差をつけています。
無施錠は「ちょっとそこまで」の油断から生まれてしまいます。
そうならないように“スマートロック”等の機器を利用し、オートロックのシステムを構築してしまえば被害の軽減が期待できるでしょう。
空き巣が最も盛んな時間は午前中でしたが、無施錠による侵入はいつ起こってもおかしくない手口になります。
日頃から鍵の閉め忘れのチェックなど、初歩的な防犯意識を養う事が大切になるでしょう。