一人暮らしの単独世帯は2015年に1,842万世帯を突破して以降、未だ増加傾向にあります(出典:「日本の世帯数の将来推計」-総務省-)。
しかし、単独世帯は「空き巣」「ストーキング」などの住宅を狙った犯罪に巻き込まれる確率も高く、一人暮らしを始めたばかりの若年層、特に“女性の一人暮らし”においては防犯意識を高く持つ事が大切になります。
空き巣が狙いを定める住宅の要件として「低層階に住んでいる」「留守の時間が長い」などの特徴があります。
一人暮らしを始めたての世代は2~3階以下の物件に限定されるアパートなどの低層物件に暮らす事が多く、会社に勤めていれば留守の時間も長くなることから、空き巣に狙われやすいと言えるでしょう。
女性の一人暮らしは何かとトラブルに巻き込まれることも多く、一際警戒を強めなくてはいけません。
中でも、SNSが普及している現代では「ストーキング」による住所特定には特に気をつけなくてはいけません。
住所が特定されれば“空き巣”の危険性が高まるのはもちろんのこと、女性相手だと加害者が男性の場合「力の差で自分に分がある」と判断した空き巣が、女性が部屋にいる時間帯に侵入する「居空き」や「忍び込み」と言った手段に繰り出す可能性もあります。
「空き巣」や「居空き」「忍び込み」と言った窃盗侵入への対策は、基本的なセキュリティ意識の高い物件をに住むことで被害に遭う確率を大幅に減少させてくれます。
家賃は毎月払う費用だけに、少しの価格差が大きく家計を左右してしまうと思います。
しかし、高くなってでも“安物買いの銭失い”にならないように、しっかりと「防犯性能が高い条件」が揃っている物件選びを行う必要があるでしょう。
空き巣の手口で最も常套とされている“ピッキング”に対して効果が高いとされている鍵が「ディンプルキー」です。
警視庁の調べによると、解錠に5分以上かかる鍵は7割の空き巣が侵入を断念すると言う結果が出ています。
鍵が1つしか設置されていなくても、ディンプルキーを採用している住宅ならばピッキングによる侵入対策には十分と言えるでしょう。
家賃が高くなってしまっても防犯面を最大限に高めたいという方でしたら「オートロック」を採用している住宅を選ぶ事で、安心感の高い家に住む事ができるでしょう。
ここでのオートロックは、建物供用部分のロックのことですが、オートロックがあると目に見えて分かるだけで空き巣のターゲットになりにくいという特性があるため、非常に効果的とされています。
空き巣などの被害は、高齢者や一戸建てに住う人だけが巻き込まれやすい事件とは限りません。
あなたの周りには住所や通帳、家族の連絡先など様々な「価値のある個人情報」で溢れています。
まずは「自分ごと」として考える事が防犯意識を高めるポイントなのではないでしょうか。