平成30年中における空き巣や、忍び込みなどの窃盗侵入の発生場所で、最も多い54.9%を占めているのが住宅です。
特にその中で25.8%を占めるのが「一軒家」となっており、建物において最も犯罪のリスクが高いのは私たちの理想の1つであるマイホームとなっているのです。
一軒家において最も悪用されやすい侵入口は窓と言われています。
特に庭への出入り口や、ベランダなどのガラス扉が備わっている一軒家は非常に多い上に、空き巣が侵入を試みる物件の特徴としている2階建て以下かつ見えづらいと言う条件を満たしているのも、狙われやすい原因となってしまっています。
前述の通り、住宅における窃盗侵入で最も利用されやすい侵入口は「窓」と言われており、全ての侵入口を考慮した統計においての割合としては56.8%もの高い数値を示しています。
次点で多く悪用されているのが「玄関」で、実に38.7%が正面からの侵入を試みていると言う結果になりました。このことから、主に2つの手口に気を付けることが重要になるでしょう。
「ピッキング」は、特殊な工具を用いて玄関や勝手口などの“鍵が必要な扉”を鍵を使用せずに解錠する手口です。
ディンプルキーが主流となった現代では被害認知件数は激減しましたが、ネットショッピングでピッキングツールが気軽に購入できる現状を垣間見ても、警戒が怠れない犯罪に違いないでしょう。
「ガラス破り」は、窓や扉などのガラスを破壊して、鍵の役割を担う“クレセント錠”を解錠する手口です。
最近ではガスバーナーを用いて静音かつ十数秒と言う短時間で窓を破壊する方法もあり、悪質を極めている犯罪になります。
窃盗侵入への対策として、まず基本の玄関の防犯を高めるとともに「窓」を重点的に防犯対策を施す事で、最悪の被害を回避する確率を上げる事ができるでしょう。
特に窃盗侵入の犯罪者に対しては「光」を用いた防犯対策が有効です。
窃盗侵入犯は“人がいること”や“人に見られること”を恐れます。
仮に帰宅が遅くなる場合や、長期間の旅行で家を開ける場合は、不在が伝わらないようにタイマー式の家電を利用して定期的に電気がつくようにすることで犯罪を諦めさせることができるでしょう。
また、最も防犯意識を高めたい窓付近には「人感センサーが搭載された照明」を設置することで、光によって不法侵入者がいることを周りに知らせるような対策を施す事が、犯罪の軽減に繋がります。
一軒家は窃盗侵入被害に最も遭いやすい形態ですが、持ち家の場合は自由に防犯対策が行える点がメリットと言えます。
防犯対策に照明の増設はもちろんのこと、場合によっては工事が必要な装置の取り付けの必要性も考慮して、一度家族で話し合ってみるのはいかがでしょうか。