「番犬」としての役割を期待して犬を飼う家庭もいますが、実際の効果はどうなのでしょうか?
ペットは防犯対策になり、特に犬は飼っているだけで泥棒のターゲットにされにくいメリットがあります。
猫やその他の動物は、飼わないよりかは効果がありますが、防犯の面から見るとあまり意味はありません。
ペットは縄張り意識が高いため、泥棒が侵入すると吠えたり噛みつくことがあります。
なかには人懐っこくて、泥棒になついたり臆病で逃げ出すペットもいます。
猫の場合は縄張り意識は高いものの、人間が入ってくると怖がって隠れてしまうことが多いです。
番犬としての能力は飼うペットの性格によって変わってきますが、泥棒はペットの性格まで認知できません。
犬の防犯効果が高い理由は、散歩をしていることでペットを飼っていることをアピールできるからです。
泥棒の多くは下見をして侵入する難易度が低い家かどうかを選定しています。
猫の場合は室内飼いよりも放し飼いをしている方がペットとしての防犯効果は高いです。
ただし放し飼いをしている場合、家の一部に侵入経路があることを意味しているので、逆に狙われてしまうケースもあります。
ペットのいる家庭は、ペットのためにエアコンをつけっぱなしにしていることが多いです。
特に夏場は毛皮をまとっている動物はエアコンを付けてあげないとすぐに体調を崩してしまいます。
警戒心が高いペットでも訓練を受けた犬でなければ、泥棒が侵入して好物のジャーキーやおやつを与えれば、大抵のペットは簡単に反応してしまいます。
泥棒はペットに邪魔されない目的で毒を盛った餌を与えてしまうこともあります。
確かに一定の防犯効果が期待でき、ペットのいる家庭の方が空き巣や侵入盗に遭うリスクは低いですが、しかしペットを飼っているという理由だけで油断したり他の防犯対策を疎かにしてはいけません。
またペットよりも防犯カメラや最新の電子キー、外出するときにテレビをつけっぱなしにするといった防犯対策の方が効果は高いです。
ペットは餌や薬の普及で平均寿命が延びています。
防犯だけを目的にペットを飼おうとしているのであれば、他の防犯対策で対処するべきです。
特に犬は高い防犯効果を期待できますが、油断することで逆に目を付けられることもあります。
ペットの防犯効果を過信せず基本に忠実になって、玄関や窓の防犯対策をしっかり講じておきましょう。
家の中でゲージに入れておくよりも、家の中では自由に移動できる環境を与えた方がいいですが、防犯対策だけを目的にペットの飼い方や環境を変えることもオススメできません。
ペットを飼うなら、防犯対策よりもペットのことを最優先に考えて責任をもって育ててあげてください。