都道府県別侵入盗の認知件数は2007年から2017年まで愛知県が11年連続で全国1位です。
最新データでは2位千葉県、3位大阪府、4位東京都、5位埼玉県、6位福岡県と大都市が続いています。
人口や世帯数の多いことも関係していますが、愛知県が特出して多いのは地域性が関係しています。
空き巣に狙われやすい地域の特徴をまとめました。
昨今は外国人による侵入盗の犯罪件数が増加傾向にあります。
愛知県や千葉県、大阪府は外国人の多い特徴があり、平成27年は自動車の盗難件数で愛知県が1位になるなど、侵入盗と同様のデータが出ています。
昔から外国人の窃盗団が車を盗んでコンテナで海外に送ってしまうのはよくある犯罪でしたが、最近は窃盗団が車だけでは満足せずに住宅へ不正侵入する手口が増えています。
観光ビザで来日した外国人が犯行に及ぶケースもあり、外国人を受け入れる拠点の多い地域は空き巣に狙われやすいです。
近隣でコンテナ輸出などの仕事をしている外国人が多い地域は警戒しましょう。
空き巣被害の多い地域は車の交通量が多く、渋滞の少ない幹線道路が整備されている共通点があります。
泥棒の多くは車で逃走しています。
一本道しか逃げ道のない地域よりも、複数の幹線道路が整備されていた方が逃走が容易であり、犯人を捕まえるのが困難になります。
渋滞の多い地域は日中よりも夜間に狙われるリスクが高いです。
単身や夫婦共働きの家庭は平日の日中に留守になることが多く、地域全体で人通りが少なくなります。
単身用マンションや築浅で夫婦共働き世帯の住人が多いファミリー向けマンションが立ち並んでいるエリアは標的にされやすいです。
単身や夫婦共働き世帯の多いエリアは近所付き合いが少ないため、業者を装って白昼堂々とピッキングやサムターン回しで玄関から侵入するケースが多いです。
ポストではなく、あえて玄関のポストやドアの隙間にチラシを挟んだり、車のワイパーゴムやバイクのミラーに「高価買取中」などのチラシを撒くのは、泥棒が下見をしているケースもあります。
チラシを撒いた後に一定期間経過してからチラシが残っている家は、長期不在になっていたり、防犯意識の低い家だと判断されます。
また、ポストへのチラシ投函が多いエリアは業者が出入りをしても怪しまれない傾向が強いので、ポストで郵便物が溜まっている家をチェックするのも容易です。
郊外よりも人口密度の高い中心街や住宅街はリスクが高いです。
ポスティング業者の数と侵入盗の数は連動している傾向があります。
古い家が立ち並んでいたり、道路にゴミが散乱しているなど街全体が汚いエリアは泥棒が潜伏していることが多いです。
このようなエリアの場合、近隣住人の防犯意識が低い傾向があり、簡単に侵入できる家の比率が高いためです。
また、朝に家の周辺のゴミ掃除をする人が少ないのは、単身や夫婦共働きをしている家が多い証拠でもあり、日中に家が不在になることが多いという点も理由として挙げられます。