泥棒被害に遭いやすい家の特徴と犯人の手口と自分で出来る防犯対策のヘッダー画像

日本では被害件数が少ない開錠方法「バンピング」とは?対策方法も解説

バンピングとその対策のタイトル画像

最近の泥棒の手口であるバンピングについて

不審な人物

 

バンピングとは、「バンプキー」と呼ばれる特殊なキーをシリンダーに差し込んで衝撃を加えることで解錠する手法です。

 

海外では鍵開け業者が使うことも多く古くからあった定番手法で、国内ではネット(動画閲覧サイト)の影響で最近になって広く認知されるようになりました。
最新の犯罪手口だと思っている人もいますが、そうではありません。

 

シリンダー錠の中で最も防犯性能が低いピンシリンダーにしか使えない手口であり、尚且つ鍵のメーカーごとに専用のバンプキーを使わなければならないというデメリットもあります。

 

つまり、ピンシリンダーから防犯性能の高いシリンダーへ交換するだけでバンピング対策は十分です

 

バンピングはディスクシリンダーにすら対応していませんが、ピッキングリスクを回避する意味でも、ディンブルシリンダーなど防犯性能の高い鍵へ交換することをオススメします。

 

 

 

バンピングは痕跡を残さない

ピッキングサムターン回しなどは外側から不正に開錠すると、シリンダーやドアに傷が付くなど何かしらの痕跡が残るものです。

 

バンピングは狙われている家が限られていますが、もしバンピングで不正解錠しても何も痕跡が残りません

 

家の中を荒らさなければ住民が帰宅した時には玄関の鍵をかけ忘れただけだと思ってしまいます。
泥棒から見ても警察に通報されて警戒されるよりも、その地域で活動しやすくなり、複数回に分けて侵入して貴重品を隅々まで探せるメリットがあります。

 

ターゲットにできる家が少ないことから、家の中の下見や捜索を繰り返して大きな収穫を求める泥棒が多いです。

 

 

 

日本で普及しない理由

たくさんの鍵

 

バンピングはスピーディーで傷を残さずに鍵を開けられるメリットがありますが、ピンシリンダーに限定されてメーカーごとに専用のバンプキーを使わないといけないデメリットがあります。

 

アメリカの場合、特定のメーカーにシェアが集中しているため、数種類のバンプキーがあれば幅広い家を狙えます。

 

日本ではMIWAなど有名なメーカーがありますが、鍵のメーカーは主要な所でも50社以上あるのでバンプキーを全て揃えて選定するだけでも苦労します。

 

玄関や勝手口にピンシリンダーを使う家が減ってきていることや、ピンシリンダーの普及していた時代は現在よりも複数のメーカーにシェアが分散していたことが関係しています。

 

またバンピングはピッキングのように熟練した技術が不要で、正しいバンプキーと衝撃を加える簡易的な工具があれば誰でも簡単に使える手法す。

 

日本は家が密集していることから鍵のかけ忘れを狙う泥棒が多く、器用な人が多いのでピンシリンダーやディスクシリンダー程度であればピッキング技術を習得しようとする犯罪者の多いことも普及していない要因です。

 

衝撃を加える音もそこまで大きくなく、大掛かりな工具不要でスピーディーに開けられるため、事前にピンシリンダーの家を下見した上で白昼堂々と犯行に及ぶケースも多いです。