玄関以外に気をつけた方がいい箇所で最初に挙げられるのは窓です。
戸建て住宅の場合、泥棒の侵入経路は玄関よりも窓の方が多いです。
鍵の掛け忘れだけではなく、割って侵入される・外から鍵を開けられてしまうといったケースも多いので、防犯フィルムを付けるなどの対策を講じましょう。
マンションの場合はベランダの窓を重点的に対策しましょう。2階程度なら泥棒が侵入する事例も多数あります。
さらに防災用に隣の家のべランダとの区切りが簡単に破壊できるタイプの場合、隣の家の玄関から侵入して、ベランダから侵入されるケースもあります。
窓を割って手を入れてロックを解除して侵入してくる場合、窓や勝手口の上部に、内側から鍵を使うタイプの補助ロックが非常に効果的です。
特に窓は外側からも補助ロックの有無を目視で確認できるので、窓を割る前に犯行を諦めさせる効果があります。
家の内側からかける補助ロックは、簡易的なシリンダー錠でもピッキングされるリスクが低いです。
安いタイプでいいので、鍵付きの補助ロックを付けておくと安心です。
ただし、普段の換気など窓を開ける時に鍵を使わないといけないデメリットがあります。
住宅での犯罪件数が多いのは車、バイク、自転車(主にロードレーサー)をターゲットにした犯行です。
車体丸ごと盗んでコンテナで海外へ送ってしまうプロのグループ窃盗団と、自分たちが乗るための車、バイク、パーツを目的にした若者中心の犯罪グループ等があります。
プロは主に転売価値の高いものだけを狙います。
プレミア価格で流通している人気車種は、シャッター付きガレージ、アラーム、チェーンロック、防犯カメラなど2重、3重の防犯対策を突破した被害事例が多数あります。
若者に人気のオートバイや人気の高い社外メーカーのホイールが付いている車の場合は、パーツだけを盗むケースも多いです。
この場合、最低限の防犯アラームだけで対策できます。
高額なロードバイクも盗難事例が多く、ワイヤーロックくらいなら切って持っていかれてしまいます。
泥棒は必ず高価な車両を保有している家を下見し、計画的に犯行を企てています。
ロードバイクを室内保管している場合は、家の中へ侵入され盗まれてしまうケースもあります。
まずは保有している車両の盗難リスクの高さを把握して、ターゲットにされる可能性に見合った防犯対策を講じましょう。
件数的には少ないですが、風呂場やトイレからの侵入も一定の割合で毎年被害報告が出ています。
人が入れないだろうと思う小さな窓でも小柄な泥棒は侵入してきます。
換気目的で施錠しない家も多いですが、泥棒は些細な隙間から侵入する能力を持っています。
換気をしたい場合は、家の外側に防犯砂利を撒くなど、窓の下に侵入防止効果のある荷物を置いて外側からも対策しましょう。