日本は超がつくほどの高齢社会で、子や孫から離れて暮らす高齢者の単身世帯も多く存在します。
しかしそのような世帯は、現金や貴金属の強奪を目的とした“侵入窃盗”を目論む犯罪者の格好の的になってしまうかもしれません。
最も犯罪認知件数の高い侵入窃盗の手口は「空き巣」と言われています。
特に高齢者世帯では、昔からの習慣が抜けきらず「無施錠」の家庭も多く、空き巣にとっては「入ってください」と言われてるも同然なのが現状と言えるでしょう。
また、空き巣として侵入したつもりが“うっかり住民と出会してしまった場合”にも、高齢者相手ならば身体能力で上回る事ができると言う考えから、空き巣だけに留まらず「忍び込み」や「居抜き」が行われる危険性も考慮しなければいけません。
「居空き」とは、昼寝中、食事中、家事の最中、趣味の最中など“在宅している状態”にもかかわらず、住宅に侵入し金品や家財を盗む犯罪です。
見つかれば犯人と住民が揉み合いの争いに発展する事は避けられませんが、侵入する住宅が「高齢者のみの世帯」場合は犯人側に分があると判断され、狙われやすくなってしまいます。
「忍び込み」とは、夜中の就寝時に住宅の中に侵入し金品や家財を盗む手口です。
やはりこちらも「在宅していても問題ない高齢者」が狙われる確率が高くなります。
大胆な侵入は行えないので「焼き破り」などの音の小さい侵入手段が取られるでしょう。
高齢者の世帯は一戸建ての住宅を構えている場合が多いですが「最も犯罪に遭う割合が高い」住宅の形態もまた一戸建ての住宅になります。
ただでさえ犯罪認知件数が高い住宅で、高齢者のみの世帯だと知れ渡れば危険性はさらに高まるでしょう。
可能な対策は全て実行し、犯罪を防ぐ事が大切になります。
一番の防犯策は「施錠をする事」です。
外出事はもちろんのこと、居空きなどの犯罪を考慮すると在宅しているからと言って無施錠にしておくのはよくないでしょう。
できればチェーンロックもかけて厳重な対策を行うことが良いとされています。
侵入経路として最も割合が高いのは「窓」と言われています。
窓は玄関の扉と比べて破壊も容易で犯罪への対策も薄い傾向にあるので侵入されやすいとされているからです。
窓は、初期状態ではクレセント錠しかついておらず、防犯面は心許ないので“サッシロック”などの「補助錠」を取り付けて対策を行うだけで、被害も軽減するでしょう。
高齢者の住宅は無施錠の場合も少ないとは言えず、家にいる間鍵をかけておくだけでも犯罪に巻き込まれる確率を大幅に削減する事ができます。
隣人の顔も不透明な都会においては特に、このように小さな心がけから防犯意識を高めてみてはいかがでしょうか?