玄関だけの防犯対策で見た場合、セキュリティ性の高い最新電子キーが付いているのであれば複数の防犯対策をしなくても大丈夫です。
ただし泥棒の侵入経路は玄関だけではありません。窓や勝手口など考えられる侵入経路の全てに防犯対策を講じましょう。
防犯対策をするときは、家の外側からでもわかるような対策をして、泥棒のターゲットにされないように心がけましょう。
たとえば、ここ数年で増加しているサムターン回しの場合、内側にカバーを付けるだけで簡単に対策できます。
しかし外から対策していることが分からなければ、標的にされてドアを破壊されてしまうリスクを回避できません。
日本は世界の中でもトップクラスに人口密度が高いです。古いタイプの鍵をかけるだけの家や、鍵をかけ忘れている家も多数あるので、簡易的な方法でも家の外側から防犯意識の高さをアピールすれば、泥棒は違う家を狙うようになります。
最新型のシリンダーがないタイプの電子キーや、警備会社を入れてステッカーを貼っている場合は複数の防犯対策をしなくても大きな問題ありません。
玄関のメインキーやそれ以外の防犯対策の高さによって、どんなものを増設するか考えましょう。
玄関の補助ロックを付けたり、窓を不正に開けられないようにするための防犯グッズは簡単に設置できてお手頃価格の商品がたくさんあります。
しかし、2重・3重に防犯対策を講じると普段の外出での戸締りが面倒になってしまい、最終的にはメインキー以外は使わなくなってしまうものです。
それでも玄関に補助ロックが付いているなど、防犯グッズをいくつも導入している家だとアピールできれば泥棒の標的にされるリスクを緩和できます。
また、旅行や出張で長期間家を不在にする際だけでも、入念な防犯対策を行えば安心できます。
忍び込みとは留守中ではなく深夜の住人が寝ている時間にバレないように泥棒が忍び込む手口です。
2017年は358件の被害が発生し、前年よりも4割増加しています。
実際には気づかれずに侵入し、金銭を発見できずに退出したケースもあるので、忍び込みの犯行はさらに多いことが予想されます。
盗まれるだけであれば火災保険で補償を受けることもありますし、金目のものを自宅に保管していなければ大きな損失は出ません。
しかし忍び込みをされている中で、気付いて泥棒とハチ合わせをした場合、傷害事件の被害者になるリスクがあります。
忍び込みをする泥棒は音を立てずに犯行に及ぶため、大半のケースは玄関や窓の鍵をかけ忘れている家を狙っています。
戸締りを徹底することで対策できますが、鍵をかけ忘れてしまう時があるなら玄関や室内に人感センサーライトを取り付ける、換気などのために窓を開けっ放しにしがちなお宅であれば、窓が一定時間以上開くと鳴る防犯アラームを設置するなどの対策を取っておくと良いでしょう。
ダミーでもいいので防犯カメラを設置することや、防犯砂利を撒くことも効果的です。